野球部劇的勝利

蒸し暑くても好天に恵まれた7月10日。夏の甲子園大会西東京地区2回戦の相手は錦城高校。丹沢の山々の向こうに富士山の頭も覗く小野路球場の1塁側スタンドには生徒、OB、父母が集まり、吹奏楽部とチア部を中心に猛暑を吹き飛ばす熱気。
試合は1回裏に4点を取って逆転したものの、強打者のいる錦城高校がじわじわと追い上げ、逆転また逆転のシーソーゲーム。ファインプレーも随所に観られ、日頃の練習成果が発揮されて両校共に引かない。5対6と逆転されて迎えた9回裏。タイムリーで同点に追いつき延長戦へ突入。ピンチありチャンスありの展開の中にはサヨナラのランナーが本塁クロスプレーで間一髪アウトも。スタンドの歓声は一気にため息に。こんな良い試合はめったに観られない。どちらの選手たちも素晴らしい。どっちが勝っても良い、と言ってもやはり母校が勝つ方が良い! 息詰まる試合は14回の攻防まで無得点が続き、迎えた15回裏。ヒットとエラーで2塁3塁とした町高は、渾身の詰まった打球が内外野の間にポトリと落ち、それを見た3塁ランナーが歓喜の生還。選手もスタンドもお祭り騒ぎとなった。
同窓会の取材のつもりで少し観たら失礼しようとしていた私だが、あまりに良い試合でとうとう4時間近い試合を最後まで観戦し、野球部員たちから、応援団から、暑さも吹き飛ぶ元気をもらえた。(事務局 池田28回生)

我が校の応援スタンド

我が校の応援スタンド


R0011145
歓喜のサヨナラ勝ち

歓喜のサヨナラ勝ち